耐震性って何をすればいいの? 〜その2〜

isさん:
こんにちは、is moreのisです(^o^)
moreさん:
こんにちは、同じくmoreです。
isさん:
地震大国日本で、家を建てる多くの人が気になる「耐震性」についてのお話し、moreさんお願いします!
moreさん:
それでは、建物を建てる上で「どんな工法で建てる家か」に注目していただきたいと思います。
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isさん:
工法ですか?
moreさん:
はい。
家づくりにおける耐震性能を最も左右するのが、構造・工法です。
つまり、どういう仕組みで家を組み立てるか、ということですね。
建物の構造というのは「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」などのこと。
耐震性というと、鉄骨やコンクリートの方が安全そうな気がするかもしれませんが、木造でもそれらに劣らない耐震性のある家づくりが可能です。
isさん:
おお〜。
賃貸情報などを見ていると、「築年月1990年○月、木造」とか「築年数○○年、鉄骨」とか必ず表記のあって目にするあれですね。
moreさん:
ちなみに、いま建てられている住宅は、1981年以降であれば、基本的に「新耐震基準」にそったものであるため、震度6~7などの大地震にも耐えられることになっています。
木造に限れば、2000年にさらなる耐震性を確保するための基準が改正されて、かなり高い耐震性のものになっていますので、ちょっとやそっとの地震では倒壊しません。
isさん:
やっぱり地震の影響で住宅業界での耐震性は重要項目のひとつになっているんですね〜。
moreさん:
さて、従来の木造の日本の家づくりには大きく2つの工法があります。
それぞれのメリットをご紹介しましょう。
専門的な難しい言葉が出てきたりもしますが、できるだけ簡単にご説明しますね。
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【在来軸組工法】
木材で柱を立て梁を作り家の骨格をつくります。
そして、柱と柱のあいだに対角線で木材を渡すような「筋交い」や、金物で補強する、という工法です。
昔から使われ、日本の建築でいちばん多いのはこの工法。
皆さんがいちばん見慣れた家づくりの景色も、きっとこれです。
木を使うため、雨が多く、高温多湿な日本の風土に最も合っている工法といえるでしょう。
日本の代表的な木の家、という感じです。
しかし、この工法には地震で外力が加えられると、チカラが軸組の一転に集中してしまうという危険性があります。
そこで、金物で軸組を補強するなどして耐震性を高めます。

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【ツーバイフォー工法】
もうひとつは、「2×4」と書いて「ツーバイフォー」と読ませる工法です。
「枠組み壁工法」ともいわれます。
「柱」と「筋交い」で家を支える在来軸組工法と異なるのは、壁や床や天井の「面」で家を支えるという点です。
つまり、6面体の箱の組み合わせで家をつくりあげよう、という発想。
ボックスですね、イメージ的には。
このツーバーフォーは何がよいかというと、地震で外力が加えられたとき、チカラを面全体に分散させることができるので、軸組工法では耐えられないような大きなチカラが加わったときでも、耐え抜けるといわれています。
moreさん:
そして最近では両者のメリットを掛け合わせた工法もあります。
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【パネル工法】
在来軸組工法とツーバイフォー工法のよいところをかけあわせた「パネル工法」も最近注目を集めています。
これは、外力をツーバイフォーと同じように面で受け止め、チカラを分散させて強度を増すために、軸組工法の上から決められた規格のパネルをはめて、面構造をつくってしまおうという仕組みです。
また、このパネル自体に断熱性や気密性といった性能を備えさせることで、安定した耐震性を目指すだけじゃなく、住宅性能の向上、そして省エネ効果も大いに期待できます。
ちなみに、R+house(http://www.r-plus-house.jp/)はこのパネル工法(R+パネル)を採用していて、建物がどの程度の地震に耐えられるかの指標、耐震等級3を確保しています。
これは、建築基準法の1.5倍の対策がなされて「数百年に一度の大地震でも倒壊・崩壊しない」とされる強さです。

moreさん:
以上のように、「耐震性」を気にするとき、まず、私たちはこういった工法への意識を持つべきだと思います。建物の強度は、何といっても構造と工法によるところが大きいからですね。

isさん:
耐震性って、構造だけでなく、工法も影響してくるんですね〜。
moreさん:
そうですね。
もちろん、この工法がベストで、あの工法はよくない、ということではありません。
どの工法にも一長一短があります。
でも、「ウチはこういう仕組みで建っている家だ」と知っておくのとそうでないのとでは、家のなかでの地震対策や、もしものときの行動に、きっと違いが出ると思いますよ。
isさん:
これはかなり専門的なお話でしたね。
勉強になりました!
家づくりの際にはビルダーの方としっかり打ち合わせしたいですね!
moreさん:
是非おねがします。
もし「本当にウチの耐震性は大丈夫かなあ?」と思ったら、ハウスメーカーや工務店、設計士さんなどに聞いてみましょう。
自分に分からないことは、専門家の意見を。
せっかくの家づくりですから、常に「安心の家づくり」で進めていきましょうね。
isさん:
ありがとうございました!
以上、今回は「耐震性」を考えるときに大切な「構造・工法」についてのテーマでお送りしました。